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正しい人事評価シートの作り方とは?設定すべき項目やポイントについて

2019.07.08 管理職の心構え

人事評価を行うときに役に立つのが「人事評価シート」です。
しかし、一体どのような人事評価シートを作ればいいのかわからないこともあるでしょう。
そういった場合のために、ここでは人事評価シートを作る際の指針や、具体的な評価項目を紹介していきます。

人事評価シートの内容は対象者の立場によって変更する

人事評価シートは統一した方が各社員を平等に評価できると思っている人がいるかもしれませんが、社内で揃える必要はありません。
各社員に望まれる役割は、役職や職種によって全く違います。

全社で統一した場合、課長と平社員を同じ基準で評価することになりますし、営業職と技術職を同じように評価することに繋がります。
当然ながら役職付きと平社員、営業職と技術職では仕事の中身も求められることも違うので、平等のために統一したことがかえって不平等になることもあるのです。
役職者とそうでない者、あるいは各職種に対して、それぞれに向けた評価シートを作っても構いません。

評価シートを作るうえで大切なことは統一することではなく、各社員に対して企業が求める理想像がどのようなものであるかを明確化することです。
そのためには社員のモチベーションアップに資する評価項目を設定する必要があります。
一度作った評価シートであっても組織の理想に近づくものになるまで改善を重ねることが大切です。社員ひいては組織にとって有用な評価シートを作成するようにしましょう。

人事評価シートに絶対に設定したい7つの項目

それでは、具体的にどのような項目を人事評価シートに設定すれば良いのかを紹介します。

1.評価項目

人事評価で最も重要な「自分の評価に繋がるもの」を項目別に表したものです。
各社員の業務内容に基づき仕事の量や中身を細分化して、評価対象を明確化し評価シートに記載します。
こうすることで社員は「自分に何が必要か」「評価を上げる項目は何か」を知ることができます。

2.評点

1で設定した評価項目について、各項目をどの程度達成したかを点数等で表すものです。
各項目を100点満点で評価する形式や、A・B・C等の段階別に評価点を付ける形式が見られます。

3.評価ウェイト

評価ウェイトとは、それぞれの評価項目がどのくらい企業にとって重要であり、その難易度がどの程度なのかを表すものです。
社員個人が行う評価項目全体を100として、「評点×評価ウェイト」という数式に当てはめて使用する例がよく見られます。

4.課題点

課題点を評価に入れることで今後の課題を明らかにできます。
これによって企業はその社員の課題を認識できますし、社員は明確化された課題を克服しようと努力する可能性が出てきます。
労使双方で課題を共有できるというメリットもあるので、評価項目に入れておくことをおすすめします。

5.成果

成果やそのためにした行動などを評価項目にすると、個々人が評価を上げるために成果を出そうとするため、短期的な業績の向上に繋がる可能性があります。
個人の目標設定をこの項目に入れても構いませんが、評価制度を運用するうえでの難易度が上がるおそれもあるため、はじめは入れなくても問題ないかもしれません。

6.スキル

人材育成のために「スキル」という項目も入れておくといいでしょう。
「成果」の項目が短期的な部分を見ることが多いのに対して、「スキル」は組織を中長期的に成長させるために社員の成長を促すための評価項目だと考えてください。
企業が求めるスキルを評価することで、企業が求める人物になるために社員が努力してくれる可能性が出てきます。

7.姿勢・態度

「姿勢」「態度」という項目を作って、その組織の風土や文化に馴染んでいるかをチェックします。
これをすることで「その組織に相応しい姿勢や態度」かどうかを評価できるため、社員たちの業務に臨む姿勢の改善が期待できるでしょう。

人事評価はセミナーで学ぶのが吉

人事評価は各社員に応じた内容で行う必要があるため、体系的に学んだ方がいいでしょう。
クリエイトでは人事評価について多くのことを学ぶことができる評価者に向けたセミナーを行っています。ぜひご活用ください。

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