女性管理職には何が期待されている?求められる役割とスキルとは
ここでは、女性管理職に関する社会動向や女性管理職に求められること、求められるスキルについて述べていきます。
女性管理職に関する理解を深めるための参考にしてください。
女性の管理職を巡る社会動向
内閣府男女共同参画局が公開している資料によると、生産年齢人口(15~64歳)における女性の就業率は近年著しく上昇しており、平成29年には15~64歳で67.4%、25~44歳で74.3%を記録しています。
上場企業の役員に占める女性の割合は長期的に上昇傾向が続いていますし、管理的職業従事者に占める女性の割合も、平成29年に13.2%という数字を達成しています。
(出典:『男女共同参画白書(概要版)平成30年版 第2章 就業分野における男女共同参画』http://www.gender.go.jp/about_danjo/whitepaper/h30/gaiyou/html/honpen/b1_s02.html)
また、政府は女性が働きやすい労働環境を作るための取り組みに力を入れています。
例えば1年以上の育休を取得した母親が3ヶ月以上働いた場合には、その企業に1件125万円を支給して代替要員確保の費用に充ててもらうといった支援を行っています。
以上から、女性管理職に対する社会動向は良い方向に向かっていると考えていいでしょう。
女性管理職に期待されていることとは
「企業が女性管理職に期待することについて」というテーマで行われたある調査によると、以下のことが分かったそうです。
まず最も多く聞かれた声が「次世代型管理職のモデルとなってもらい、従業員の仕事へのモチベーションを高めて欲しい」でした。
これは、仕事とプライベートを両立している女性管理職が、ほかの女性従業員たちの参考や手本となるような役割を果たして欲しいという企業側の期待や希望があるためだと思われます。
また、これに次ぐ意見として、「経営や組織のあり方を変革して欲しい」や「多様な視点や感性を、商品やサービスに活用して欲しい」という希望も挙げられています。
女性管理職には様々な期待が寄せられていることが、わかります。
女性管理職が身につけるべきスキル
それでは、企業側の上記のような希望に応えるために、女性管理職にはどのようなスキルが必要なのでしょうか。
社内コミュニケーション力
男性が縦社会の人間であり、目上の人に「恐れ多い」と感じるシーンもあるのに対して、周囲と上手くコミュニケーションを取って柔軟に立ち回れるのが女性の良いところです。
脳の構造から、女性は男性よりも他人の気持ちを敏感に察すると言われています。
この長所を活かし、上司、同僚、部下と円滑にコミュニケーションを取りながら仕事をするスキルが女性管理職には必要とされます。
感情マネジメント
「女性は男性よりも感情的だ」と言われることがありますが、管理職クラスの女性のなかには、自分の感情をマネジメントし、意識的に注意を払っている人もいるそうです。
周りが女性管理職の気持ちを気にして、「今話しかけても大丈夫かな」「機嫌が悪そうだから後で話をしよう」などと考えてしまうようでは仕事になりません。
自分の感情をコントロールするスキルは、男性でも女性でも大切なものなのです。
多様な価値観
同じように働いているように見えても、様々な人が様々な事情を抱えて仕事をしています。
例えば育児中の人、要介護の家族がいる人、何らかの病気を抱えている人などがおり、誰もが仕事最優先で働けるわけではありません。
しかし管理職には、従業員の実力が存分に発揮できる職場作りが求められます。
ワークライフバランスという言葉がよく聞かれるようになって久しいですが、育児などに理解や経験のある女性管理職には、部下の「ライフ」の部分を理解しながら業務パフォーマンスの向上を目指す姿勢が求められるでしょう。
まとめ
クリエイトでは『女性管理職者・候補者講座』を実施しています。
女性にしかできないことや女性の持つ力を引き出せるセミナーなので、女性の受講を強くおすすめいたします。