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企業における研修計画と研修後の効果測定の重要性

2019.09.16 研修の選び方

企業にとって人材を育成することは、継続的に成長を続けていくうえで必要不可欠なものであり、常に長期的な視点で考える必要があります。そこで重要なポイントになるのが計画と効果測定です。では研修を効果的に行うための計画の立て方、そして研修後の効果測定とはどうやるべきものなのでしょう? その具体的な方法について考察していきます。

研修計画の概要と考え方

そもそも企業が行う研修とは、経営戦略に対応した人材を育成することを目的として行うものです。そのため、短期的な視野で現状の課題を克服することを目的としたものではなく、長期的な視野で企業の経営戦略を担う人材を育成することを常に考え計画を立てていかなくてはなりません。だからこそしっかりとした綿密な計画を立てることが重要となるのです。
研修計画を作成するうえでまずやるべきことは、企業が理想とする人材像と現状の社員のレベルのギャップを確認することです。そのうえでギャップを埋めていくにはどういった教育体系が必要かを検討します。次に改めて経営層や各部署、チームのリーダーから必要な人材像をヒアリングし、それに沿った形で研修内容を決定していきます。
研修内容が決定したら、次には研修の狙いと目的、対象となる社員とその人数、研修方法といった詳細を予算に応じて確認。その後、年間スケジュールを組み、社内で告知をします。年間スケジュールを組む際は、新入社員研修やマネジメント研修など優先順位の高いものから決めていき、それ以外はできるだけ対象となる社員が多く参加できるよう、それぞれの部署の繁忙期を見ながら決めていくとよいでしょう。

研修計画に沿って研修を行うべき理由

企業研修は前述したように経営戦略に対応した人材育成という目的を達成するためですが、ここで一番注意しなくてはいけないのは、年間スケジュールを忠実に守ることです。なぜなら研修計画から外れた研修を入れることで、年間スケジュールにずれが生じる。本来であればやらなくてはならないことができなくなってしまうといったデメリットが発生するからです。
人材の育成は短期間で結果が出るものではありません。だからこそ時間をかけしっかりとした計画のもとに進めていく必要があります。目先の結果にばかり囚われていると、つい計画を外してもすぐに効果が出るものに移行しがちですが、それでは将来的に会社に利益を生む人材をつくり出すことはできません。目先の結果に囚われることは、結果としてゴールへの遠回りになってしまうことを理解することが、研修をするうえで重要なポイントです。

研修後の効果測定の方法

研修を成功させるための最大のポイントは効果検証です。実際に行った研修が上手くいったのか、そうでないのならば何が原因で上手くいかなかったのかを把握すること。そしてそれを次年度以降のカリキュラム・プログラムの作成に生かしていくことで、研修の精度をさらに上げていきます。
研修結果の効果測定としてポピュラーなのは、アメリカの経営学者のカークパトリック博士が提案した4段階評価法です。具体的には次の通りです。
1. 反応(Reaction)参加した社員の満足度評価
2. 学習(Learning)参加した社員がどれだけ知識、スキルを得たかの評価
3. 行動(Behavior)実際の職場で学習した内容を実践できているかどうかの評価
4. 業績(Results)社員個人の行動変容が組織へ影響を与えたかどうかの評価
これらをアンケートや実際の業績をもとに評価し、研修の効果測定を行います。

実践、検証を繰り返すことで研修の成果を上げていくことが重要

企業の研修で重要なポイントは3点。綿密な研修計画を立てること。計画に沿って研修を進めていくこと。そして効果検証をしっかりと行うことです。この3点、どれが欠けても目的を達成することはできません。計画、実践、検証を確実に繰り返していくことで、研修の成果は上がっていくといえるでしょう。

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