なぜ社内研修は失敗してしまうのか。失敗事例と改善ポイントについて
社内研修担当の方、研修での成果を確認できているでしょうか。
「なんとなくうまく行っていない気がする」、「社員のモチベーションが低い」などと感じている場合は原因があるのかもしれません。
今回は、社内研修が失敗してしまう理由を具体的な事例とともに紹介し、改善ポイントをご紹介します。
目次
社内研修の失敗事例と改善ポイント①研修の目的がはっきりしない
研修の目的は、研修計画を作る上で重要な項目のひとつです。
会社にとっては、この研修を行うことで社員にどのような意識改革を起こしてほしいのかを明確にする必要があります。
これは受講者にとっても同じことで、研修がどのように役に立って、どこを目標としているのかを正しく把握していないといけません。
理由は、なんのために参加しているのかがわからず、フラストレーションがたまる上にモチベーションも上がりません。
例えば、ハラスメント研修を行う場合はいわゆる上司側の人間と、部下側の人間に「社内でハラスメントが起こらないように研修を受けましょう」と目標を伝えたとします。
しかし、上司にとっても部下にとってもひとごとになるため受ける必然性を感じることは難しいです。
上司側には、「部下を管理し、動かす側の人間として、自分自身気がつかずにやったことで訴訟を起こされることがないようにするため」の目的と理解してもらい、部下側には「ハラスメントだと感じた際にどのように対処をすればいいのか、ハラスメントに合わないために自分ができることを知ること」を目的とするなど、受講者のメリットに合った明確な目標を具体的に掲げる必要があります。
関連ページ
社内研修の失敗事例と改善ポイント②研修の難易度や関連が受講者と合わない
社内研修で起こりやすい失敗事例として、研修の難易度が受講者と合っていなかったり、関連性が低かったりするケースがあります。
前述したハラスメント研修でも、ハラスメントで起きた裁判の事例や判例などをながながと話されても、法律の知識がない方には身近に感じることができません。
また、マナー講師にビジネスマナー研修を丸投げした場合、営業ではない方に取引先への訪問の仕方を教えるほか、コールセンター業務の社員に対して名刺交換のマナーを教えたりするなど、根本的に業務と関連しない研修となってしまうことも多々あります。
このような社内研修が行われると、受講者の時間をムダにするほか、「会社は自分のことを全くわかっていない」という不信感までも生まれてしまう可能性があります。
研修の難易度と、関連性は事前に吟味して、確実に役に立つカリキュラムを組むことが大切です。
社内研修の失敗事例と改善ポイント③やりっぱなしでフォローがない
社内研修の失敗として、研修を行うだけでフォローがないという事例も多いです。
研修によってせっかく受講者が知識を得られたり、考え方が変わった!と感じたりしていたとしても、通常業務に活かせなければ研修の意味はありません。
社内研修を行う際は、この研修の後になにを・いつまでに・どのくらいできるようになっているなどを明確にして、研修の終了後に以前とその後ではなにが変わったかを見える化できる状態にするのがベストです。
研修の最後にテストを実施して、受講者の理解度を点数化し定期的に研修とテストを重ねていくのもいい方法です。
まとめ
社内研修が失敗してしまう3の理由と改善ポイントをご紹介しました。
研修期間で目に見えるほどの成果をあげることは難しいかもしれませんが、失敗する方向性を知っておくことにより成功への近道となります。
今回ご紹介した3つの改善ポイントを意識して、社内研修のあり方を見直してみてはいかがでしょうか。
クリエイトでは、聞くだけではなく実際に実践し課題解決に導くプログラムを実施しています。
そのため、研修をする目的から学べるので是非ご活用ください。