なぜ会社は新卒社員を採るのか。新卒採用の目的とリスクとは
仕事の効率化だけを考えれば、スキルが豊富で教育の必要がない経験者を中途採用すれば済むはずです。
それにも関わらず毎年多くの企業が多くの新卒者を採用しています。
はたして新卒採用にはどのような目的があるのでしょうか?
また、新卒者採用にはどのようなリスクが潜んでいるのでしょうか?
新卒採用の目的
企業によって様々な目的がありますが、ここでは代表的なものを3つご紹介します。
優秀な人材を得る
中途採用の場合は経験に応じた報酬を用意しなければなりませんが、新卒採用の場合はそのようなリスクなく「磨けば光る逸材」を手に入れられる可能性があります。
新卒者の採用は、中小企業にも優秀な人材がやってくるかもしれない貴重なチャンスなのです。
生え抜きとして会社のカラーに染まってもらう
他社の色に染まっていない新卒の人は、その企業の社風や理念を学びながら社会人として成長していきます。
結果としてその企業にピッタリの人材に育っていきやすくなり、企業にとって重要な戦力になる可能性が高くなります。
最終的には会社の社風や理念を吸収した生え抜きの社員として会社の新しいリーダーになれる可能性があります。
ある意味では幹部候補として育成するにふさわしい人を求めて、企業は新卒者を採用するのです。
会社の若返りと変化を図る
企業は法人です。
法の中の存在であっても「人」である以上、死亡(倒産)せずに生存(事業の継続)していかなければなりません。
法人でない個人事業でも、この原則は変わりません。
生き残るためには時代の変化についていくことが大切です。
変化に取り残されて絶滅していくのは自然界の動物だけでありません。
変化についていけない企業は淘汰させる可能性が高いです。
新卒者を採用すれば、新しい変化や時代を社内に取り込むことできます。
これによって時代の変化に対応しやすくなる可能性が高まります。
新卒採用には変化を吸収して会社を若返らせ、新しい風を吹き込む目的もあるのです。
新卒採用のリスク
新卒採用の目的はご理解いただけたと思いますが、リスクにはどのようなものがあるのでしょうか?
思ったような人材でないことがある
人事の見込み違い、あるいは採用のための書類や面接に虚偽があったなどで、優秀だと思っていた人間が実はそれほど優秀ではなかったと判明することがあります。
また、仕事はできるけれど健康に問題があるなどで休みがちだったりメンタルが非常に弱かったりするなどの問題が発覚することもあります。
有り体に言えば「期待の新人だっただけにガッカリ…」というリスクです。
採用コストがかかる
企業は毎年一定の時期に送られてくる申込書類に目を通し、書類選考を経て面接を実行し、誰を採用するか決めなければなりません。
このプロセスに人件費がかかります。
また、新卒採用をしたら採用した人のデスクやパソコン等、業務で使用する道具を用意しなければなりませんし、労務や保険関係の手続きをする必要もあります。
人間を1人採用するのはかなりの手間と時間がかかるのです。
教育コストがかかる
新卒者には教育が必要です。
新卒者は会社に貢献する結果も出せないので、一人前になるまでは「会社が給料を払って教育を受けさせている」状態になることも多いです。
また、一人前に育てたとしても、ある日突然退職して、せっかく教育したスキルを他の会社で活かすようになるリスクも抱えています。
退職を防ぐような労働環境の改善に加え、愛社精神の教育も大切となります。
まとめ
新卒採用をした後の大きな課題は新人教育です。
「クリエイト教育」には以下のリンクにあるように24種類もの新卒者向けメニューがあります。
実践的かつ効率的なセミナーが目白押しなので、ぜひ受講してください。