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社員研修のカリキュラムの作り方。具体例とポイントとは

2019.08.22 教育ノウハウ

社員研修のカリキュラム作りは難しいものです。
ここでは社員研修の計画を立てる際のポイントを解説したうえで、研修内容の参考にしていただけるような具体例も紹介していきます。
なお、便宜上社員研修=OJT研修という前提で話を進めますのでご了承ください。

社員研修の基本はPDCA。研修計画を立てる際のポイントは3つ

OJTの基本はPDCAサイクルにあります。
・Plan:OJTの計画を立てる
・Do:計画に基づいて仕事を経験させる
・Check:身に付いた能力と身に付いてない能力を定期的に確認する
・Action:課題解決策を考えてPlanのフェイズに戻る
このサイクルを繰り返して研修を進めていきます。
研修計画を立てるPlanのフェイズでは、以下の3点を意識しましょう。

1.社員教育の目的を定義する

最初に「どのような従業員を育てるべきか」ということを考えてから研修計画を練ってください。経営者、現場それぞれの意見を参考にして、企業が理想とする社員を具体的にイメージするといいでしょう。

2.現状の課題を確認してカリキュラムを考える

仕事内容と人材の適性にはギャップがあることがあります。
例えば経理に簿記の知識に疎い人材が配属されているようなケースです。
このギャップを解消するためのカリキュラムをとり入れてください。

3.社員研修後の評価を行う

社員教育を実施したら必ずそれに対する評価を行ってください。
満足度をアンケートしたり、レポートを提出させたりする形で構いません。
テストを実施してもいいでしょう。
これらを次の研修に活かし、よりよい教育を目指すことが大切です。

ポイントを押さえて社員研修の計画書を作成しよう

計画書を作る際には以下の3点を意識してください。
・5W1Hを網羅する
・OJT担当者とOJT対象者が共通認識を持てるようにする
・PDCAを回せるように結果の振り返りと次のステップがわかるようにする
これらに気をつけながら、以下の5つを計画書に盛り込みます。

1.「何が、どの程度できればいいのか」を設定する

「何のために、どのような能力を、どういったレベルで身に付けるか?」を考えて、社員に習得して欲しいスキルとレベルを設定します。

2.「業務に必要な能力」を洗い出す

新卒者に求める能力を決めます。
業務に必要な能力は多岐にわたるので、OJTを進めながら追加しても構いません。

3.能力習得のために取り組む業務

どのような業務に取り組ませて、それを誰がいつどのように指導するのかを決めておきます。

4.評価

PDCAのCheckに当たるところです。
研修の効果を評価し、身に付いた能力やレベルとそうでないものを確認します。

5.長期目標

新人と話し合って「将来どのような人物になりたいか?」「取り組みたい業務は何か?」等の目標を立てます。

【社員教育の事例1】自ら考え行動するグローバル人材の育成

ここからは厚生労働省が公開している人材育成事例を基に、ある企業Aの「理念」「取り組み」「課題」を紹介していきます。

企業Aの理念

・高い専門性と広い視野を併せ持ったプロ人材の育成
・グローバルに多様な人材を登用して地域課題への対応の強化
・地域や事業を超えた人的資源の相互補完とチームワークの発揮

取り組み

・新人から役員までの各階層別に教育プログラムを実施
・専門分野の教育も実施
・3年目までの社員には先輩社員がマンツーマンで指導
・海外へ育成出向させて異文化理解を促進

今後の課題

・従業員自らが主体的にキャリアを形成していけるように考え方や行動の浸透を図る
・「グローバル」をキーワードとして海外のナショナルスタッフも含めた人材育成の強化

【社員教育の事例2】建設業に携わるエンジニアの育成と能力開発

もう一つ、こちらはある電力会社Bの事例です。

企業Bの理念

・「暮らしを支えるマルチユーティリティ企業グループ」の一員としての成長を目指す
・全従業員が「誠実」「創造」「協力」の社是の下、個々の能力向上を図る
・コンプライアンスを遵守し、それぞれのワークライフプランが描けるよう支援する

取り組み

・課題や問題に対応するための「技術」「関係法令」「知識」「手法」等をOJTやOFF-JT、自己啓発を通じて総合的に学習できる体系を構築
・階層毎の役割認識と必要なスキルを習得する階層別教育の実施
・各職場の課題に対処するための課題別教育の実施
・エンジニアとして必要なスキルを身に付けるための教育や資格の取得を支援
・管理職の管理能力・組織統制力・組織マネジメント力の向上等

今後の課題

・多様なサービスをワンストップで提供し、次なる成長エンジンの創出・育成を目指し、持続的に成長する企業となるための研修の実施
・新たな市場創出やビジネス領域の伸長に向けて、社員の意識・活力の向上に資する研修の提供

ポイントを押さえた研修を実施すべし

研修計画を作るには様々な点に気をつけなければなりません。
特にOJT研修の際にはOJTを行う側のスキルアップも必要となります。
クリエイトではOJTに関する研修も行っておりますのでご利用をおすすめします。

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